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これまでの極軌道の地球観測衛星では、観測要求から観測実施、データ配信までの時間が長く、災害等における緊急観測の要望に応えきれていませんでした。一方、即時観測が可能な静止軌道衛星には大型精密望遠鏡が必要であり、技術的な困難がありました。

本研究では、ハワイすばる天文台等で採用された能動光学技術や、岡山天体観測所の最新望遠鏡「せいめい」で採用された分割望遠鏡技術を活用し、望遠鏡の口径を従来光学衛星の倍以上となる3.6mに拡大させ、現実的な分解能(約7m@直下)と、 観測要求発生から30分以内の観測データ配信を両立するオンデマンド動画地球観測システムを実現し、発災時の即時観測対応により大幅な減災を目指しています。

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36,000km離れた静止軌道からの地球観測は、多くの他の地球観測衛星が取る軌道高度(400~700km程度)の数十倍の距離になり、望遠鏡の大きさだけではなく、すべての性能要求が一桁上がる世界となります。
この研究では既存技術の改良・改善に留まらず、望遠鏡技術として分割鏡望遠鏡方式を採用し、地球観測衛星システム全般にわたり、今後数十年の技術の基礎となる不連続な研究開発を目指しています。

具体的には、①静止軌道衛星を含んだ観測システム全体の研究、②分割鏡望遠鏡を中心とした光学センサシステム研究、③赤外システム研究の3つのサブテーマを設定し、幅広い技術課題に取り組んでいます。

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常時観測システムの構想図
  • 動画データを含む観測データの利用活用の研究
  • MBSE(Model Based System Engineering)に基づいた観測システムの研究
    ✔ 衛星システム(設計~打上げ)から地上処理まで、
      観測システムの開発・検証・運用を一貫した設計技術
  • 高精度衛星指向系システムの研究(制御・決定・安定)
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セラミックス鏡試作品(Cordierite)
  • φ3.6m分割望遠鏡の熱・構造・光学システムの研究
  • 高精度・高比剛性・高安定分割鏡の研究
    ✔ 比剛性、安定性に優れるセラミックス(Cordierite)
      による可視光域で使用可能な大型分割鏡技術
  • 分割鏡光学系、能動光学系の研究(波面計測・補正)

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  • 大型高感度Type-II超格子赤外検知器の研究
  • 検出器用低擾乱長寿命冷却システムの研究